医療経営管理士を創ろうとしている人のブログ

診療放射線技師みおきょうこのひとりごと

ピアスとちょんまげと医療経営管理士

私が高校生だった頃、若年層を中心にピアスが普及し始めた。
ほぼすべての高校がそれを禁止していただろうが、私の所属したバスケ部ではほとんどの者が早い段階でピアスホールを開けた。
ただ、私は授業中に耳たぶから血を流し続け、1週間後には自分が金属アレルギーであることを知ることにもなった。
それでも、樹脂を用いることでそれは定着し、それから数年後にピアスは一般的なアクセサリーとなった。

 

当時、ピアスホールから出てきた白い糸をひっぱると失明するという噂があったり、親からもらった身体に傷をつけるのは罰当たりだという声があったり、ピアスは社会的に受け入れられていなかった。
しかも、バスケ部員だけがやたらピアスを着けていたので、副顧問の女性教師がやめさせようとがんばっていた。
さすがに、ピアスホールから視神経が出てくると教師は言わなかったが、何の根拠も見当たらない話を散々聞かされ、私が思うことはいつも同じだった。
だったら、お前、ちょんまげ結って歩けよ。

 

相手が女性であることを考慮すれば、ちょんまげではないし、それにも良さがあるのはわかる。
だが、群れない自分が周りと同じくピアスをしたのは、自分自身が気に入っただけでなく、それが社会的に定着すると確信していたからだ。
つまり、時代の流れに逆らった話を聞かされることのめんどくささを言葉にすると、ちょんまげになったわけである。

 

感覚を言葉にするのは難しいが、ざっくり述べると、世の中には流れがあり、それに同期するものは長期的に存在し得る。
それに沿っていないものは、有用であっても短期間で消滅するか、乗れる流れが来るまで待機できなければ日の目を見ない。
また、流れはひとつでなく、様々な無数の波が共鳴したり打ち消しあったりするので、長期的に細部まで流れを読むことは極めて難しい。

 

私の感覚では、10年以上前に医療経営管理士が創設されていてもおかしくなかったので、そのうちに似たようなものが誕生すると思っていた。

しかし、動物看護師のほうが先に創設されたことに、私はひどく驚いた次第である。

それが入るべき穴はずっと空きっぱなしなので、そこから重要なものがダダ洩れし続けている。
そして、コロナ禍という大波がその穴から多くのものを流出させたことによって、世間一般にもその穴の影響が知れた状態である。

 

とりあえず、2040年頃に迎える医療需要のピークを前に働き手が急減し始めるのだから、医療経営管理士創設の提案をご覧になれば、多くの方がこれを早急に創設するべきだと感じられるだろう。

そして、医療業界の外で、様々な流れがこれに同期し始めていると私は感じている。
よって、医療経営管理士は必ず創設される。

 

ピアスと医療経営管理士とでは、そのものの性質も社会的影響力もまったく異なるが、ピアスがその在り様を変えず居座れたように、医療経営管理士創設の提案もまっすぐ進めば流れに乗る。
そして、私の役割は、これをまっすぐ進ませることである。

 

こういう具合なので、この期に及んで説教垂れてきたら、私の思うことはあの頃と同じだろう。
お前、ちょんまげ結って歩けよ。

 


みおきょうこ@診療放射線技師 @Instagram
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