医療経営管理士を創ろうとしている人のブログ

診療放射線技師みおきょうこのひとりごと

原始人2号、現る。

今回は、過去作「原始人に出会った話」に続く、原始人話である。
ある面では、それより強烈。

 

まず、基本事項の確認から始めよう。
コンプライアンス遵守とは、外部からの期待に正しく応えることである。
外部とは、医療機関で言うなら、患者であり、国であり、都道府県であり、保険者でもある。
また、法令および診療ガイドラインの遵守や最新技術導入なども、これに該当するだろう。
つまり、コンプライアンスは改善の種でありつつ、万が一の際のダメージを軽減し得る防護壁でもある。

 

どんな組織においても、万が一はいつかは起こる。
その規模に大小はあれど、永久に問題が起きない組織などない。
組織が調子よく成長しているときには、それに水を注すような不正や違反を防ぐことで、より良く育つ。
そして、組織の調子が悪いときには、過度のダメージや過剰な縮小を防ぎ、次のチャンスに備えるため、粛々と対応する。
という具合に、コンプライアンスを使いこなすセンスを問われるのが、今どきの経営ということでもあろう。

 

医療は、社会を安定的に機能していく上でのインフラでもある。
自らの利益を追求するためにインフラ事業で法令違反を常とするなど、調和を尊ぶ令和時代において卑しいにも程がある。
述べるまでもなく、法令は破ってなんぼ、周りが守っていなければ守らない、自分の組織に限って不正はバレない、なんて医療経営者は超絶時代錯誤だろう。

 

が、出会ってしまったのである。
今更、法令をいかに無視するかに執念を燃やし、これを守っていない者同士で群れ、私腹を肥やすことに精を出す。
そんな医療経営者のことを、原始人2号と呼ぶ。

 

原始人2号の特徴を述べる。
まず、照射録の存在すら知らない。その程度の知識で医療機関を開設できてしまう相変わらずな医療制度にも、心底うんざりする。
次に、法的根拠を示し法的義務を諭しても、自分の知らなかったことに価値はないとばかりに、堂々と無視。
これによって患者への責任が果たされないことも気にならないそうで、医療経営者というより人としてどうかと思える。
そして、X線撮影は医師もしくは診療放射線技師のみに許されていることも無視し、看護師に撮影させる。
当然、それに従ってしまえば、看護師も処罰を受けることになる。
そんな原始人2号は群れを成すようで、似たようなのが他に7人もいるそうだ。もう、全員タイホーでいいと思えてくる。

 

無知がカネ目当てで患者をだましてまで儲けようとしているのに開業を許すのは、いい加減やめてもらいたいんだが、都道府県よ。
医療法に、医療を監督するのは都道府県と述べてあるが、10年前のマニュアルが特別法を超えると主張し続けていることにも驚く。
ので、実行部隊として最低限の突入ぽいことをするのは、再発防止だけを掲げる保健所になっている。

 

そんな具合だから、原始人2号村が成り立っているのだと思えてくる。
もう、いろんなところが、勘弁してくれ、なのだ。
早いとこ、根本的に変えようぜ、日本の医療を。

 

 

みおきょうこ@診療放射線技師 @Instagram
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