医療経営管理士を創ろうとしている人のブログ

診療放射線技師みおきょうこのひとりごと

資格の話のもう片方

前述の通り、自分と資格の接点は2通りあり、片方は無資格者に許されていない行為に許可を得るための資格である。
今回は、そのもう片方について、述べていく。

 

自分が診療放射線技師として取得した専門認定は、MRI,CT,救急撮影,Ai,検診各種といった複数分野に渡り、これらはもう片方の接点を有した結果である。

 

まず、診療放射線技師の扱う医療機器は多種多様であり、原理の異なるモダリティも含まれる。
一般にレントゲン写真と呼ばれているX線撮影は、CTやマンモグラフィもこれと同じ原理で、いずれも人体に放射線を透過させて画像を作る。
一方、MRIは磁場と電場をコントロールすることで、主に水素原子から信号を得て画像を作っている。
その他、超音波は音波の反射を画像化しており、いわゆる写真を撮る原理とほぼ同じく光化学的に画像を作る眼底写真も、診療放射線技師の業務範囲内である。
さらに、診断過程に画像を用いる各領域に対する一通りの知識も求められるため、予防から救命まで広い範囲の医学を網羅する必要もある。
そのため、原理の異なるもモダリティごとに専門認定があり、特に専門的な医学的知識を要する分野にも認定が設立されている。

 

自分は、学習を計画的に進めるためのツールとして、資格認定試験を用いることがある。
ざっくり言えば、どこまで学ぶかの指標として試験の範囲を用い、いつまでを学習期間とするかの区切りとして試験日を設定するのだ。
電子カルテが普及し始めた頃には医療情報技師認定を取得し、医療経営に対する知識を得るにあたり医療経営士試験の一部を用いた。
これらは、学習が目的であり受験は余興なので、資格認定の取得が目的ではない。
そのため、その時点で必要と思われる分野の資格認定を取りっぱなしになり、どれも更新していない。

 

例えば、医療経営士2級に昨年合格したので、1級試験を今年受けることが可能だったが、社労士試験のほうにメリットがあると判断したため、医療経営士とは今後接点を持つ見込みはない。
仮に、医療経営士1級を取得したとして、これの上位っぽく設定されている指導士にメリットがあるかと考えると、それに要するのはカネであるから、自分の価値観とは著しく異なる。
ゆくゆく、1万円払った人はブロンズ、3万円払えばシルバー、5万円ならゴールド指導士を名乗れるとか言い出すのではなかろうかと思えてくる。
ただ、この仕組みに疑問を感じない人もいるようであるから、指導者になれるかどうかはカネ次第でいい人たちでやっていけばよいと思う。

 

前置きが長くなってしまったが、前回を前者、今回を後者とすると、自分にとっての社労士試験は後者に該当する。
つまり、労働法を一通り学習するにあたり、その範囲と期間の目安に社労士試験を用いた次第。
それにしては、年金など他の分野がガッツリ入り、ブドウ糖をかじりながら勉強するほど根を詰めることになったが、健康保険法も含まれていたのは有益だったと思っている。

 

ちなみに、民間資格のほとんどは、後者としての価値を認識すべきだろうと自分は思っている。
たくさんの民間資格を有している人は勉強熱心ですねという感じだが、ほとんどの場合において、その人の使命とは別の話であろう。

 

基本的に引き出しは多いに越したことはなく、1人が背負う使命に多種多様な引出しを要した時代もあったのも確かだ。
しかし、現在は、リアルタイムに更新されている質の高い引き出しをタイミングよく使える人が集まることで、チームの一員としてそれぞれの使命を果たす時代だと自分は考えている。
そして、自分は集まってくる引き出しを収めるフレームになる立場であるから、一応、一通りのことを学習中である。

 

 

みおきょうこ@診療放射線技師 @Instagram
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