医療経営管理士を創ろうとしている人のブログ

診療放射線技師みおきょうこのひとりごと

医療従事者のポテンシャルを信じる

前回述べたビッグ3のラストとなる「医療機関におけるコンプライアンス管理」がほぼ完成した。
これもメインアカウント(https://www.instagram.com/mioko1111/)にて公開予定である。
現在公開中の「医療経営管理室設立のススメ」に続き、3月投稿となるだろう。
これをご覧いただく際、念頭に置いていただきたいことが2つあるので、今回はこれを述べる。

 

まず、医療経営管理の概念として重要な点は、医療従事者の視点を医療制度に反映する仕組みを創ることだ。
ここで、メディア等で取り上げられる医師会の意見は誰の声なのか?と思われる方は、ぜひ、もう一歩踏み込んでいただきたい。
ご存知の方もおられるであろうが、日本医師会会員のほとんどは医療経営者で、医師であっても勤務医の多くがこれに属していない。
また、勤務医の給料は、医療経営者と比較して低い傾向にある。
この状態で、診療所が儲けているという財務省の指摘に対して医師会は、医療業界を分断しようとしているなどと述べたわけで、自分にはまったく理解に至らない話であった。
そもそも、法的に診療所と病院は別モノであるし、経営側の医師の意見を述べてきた立場で何を言っているのかと思える。
ただ、カネの話が不要だと言いたいわけではない。
要するに、医師会が経営者としてカネの話をするのであれば、それとは別に、ヒトの話をする専門職を創ればよいのである。
これこそが、医療経営管理士創設だ。

 

話が逸れたので戻そう。
「国家資格 医療経営管理士 創設の提案」パブリック版(https://www.instagram.com/reel/CqOV5hYBx-l/)にて解説しているように、医療機関にも経営と運営があり、それぞれの役割は異なる。
先述の通り、医師会は経営側の代表であるから、運営側の声は政府や関係各所になかなか届かない状態にある。
仮に、運営側の声が医療制度改革に必要でないなら、現状維持にも好転の望みはあるのかもしれない。
しかし、これからの日本が抱える深刻な問題は、働き手不足である。
そして、この問題は医療機関こそ乗り越える必要があり、これからの医療で注目すべきは働き手の集団である運営側と言っても過言ではない。

 

ただ、運営側の多忙が既に深刻であることも、周知の事実である。
よって、新たなシステムを構築し、そこへ運営の声を入れてこそ真の改革を実現できるなら、運営側にはもうひとがんばりしてもらわなければならなくなる。
しかし、自分は日本の医療従事者のポテンシャルを信じている。
日進月歩の医療技術の習得に励み、それを社会へ還元することを惜しまない医療従事者だからこそ、新しいシステムもあっという間に使いこなすはずだ。

 

冒頭で、念頭に置いていただきたいことが2つあると述べたものの、もう1つを完全に忘れた。
ので、それは思い出したら改めて述べることにしよう。
とりあえず、医療経営管理士創設には運営側である医療従事者の支援が非常に重要となる。
そして、これすら乗り越えるのが日本の医療従事者であると、自分は信じている。

 

 

みおきょうこ@診療放射線技師 @Instagram
https://www.instagram.com/mioko1111/